私は看護師の免許を持っています。
現在まで病院勤めに加え、派遣で看護師として働いたこともありますが、看護師でも意外と知らないちょっと変わった仕事先があるのです。
一部みなさんに紹介しますね。オススメ度順です!
BEST1.競輪場の医務室
(★★★★★5.0)
長所 | 比較的、時給が高い(ナイターの時は+αの手当てあり) |
短所 | レース開催中だけの仕事なのでコンスタントに働きたい人には不向き |
競輪場の仕事には、友達から紹介されて3回ほど行きました。
初回は何事もなく、ただ医務室にいて、ごはん食べて、レースを見て帰ってきました。
ただ、いるだけ。
それでもお金はもらえます。
後の2回は、レース中に選手が落車。そのうちの1回は巻き込み事故みたいな感じで、4人が医務室に運ばれてきました。
その時、看護師は医師が傷を見やすいように選手のウェアをハサミでチョキチョキ切ったり、氷で冷やしたり、医師の指示に従って処置したりします。
何かあると一気にワッと忙しくなりますが、医師もいますし、重傷の場合は救急車を呼んで病院に搬送するので、それほど大変ではありません。
ちなみに、マッチョ好きの友達は、女性の太ももの2倍ぐらいはある選手の太ももで目の保養をしていました。そういう方が好きな看護師は★10こでもいいかもしれません。
BEST2.イベントの救護室
(★★★★☆4.0)
長所 | イベントを楽しめる |
短所 | 季節によって熱中症などで患者が続出する場合がある |
2つのイベントを経験しました。
東京ホタルは夜、隅田川に約10万個のLEDライトを放流する幻想的なイベントです。ゆらゆらと川を流れるLEDのホタルを見て終わる、といったおいしい仕事でした。私の時は無事にイベントが終了しましたが、その前の年は、会場で転んで人が1人いたと聞いています。
もう1つのモトクロスは、ケガ人がでました。ケガ人がでた、と聞いた時は「もしや、選手が!?」と一瞬青ざめましたが、連れてこられたのはお客さん。お酒を飲みながら見ていて、トイレへ行く時に階段を踏み外して頭から流血していました。圧迫止血で血は止まりましたが、縫う必要があるかも、と思って病院に行くようススメました。あとは軽い熱中症が何人かきました。
イベントの救護室の仕事は、イベントの開催が急になくなることもあること、更に医師もいない分、看護師にその時の対処が求められること、また時期や天候によっては患者が続出する可能性があるため、★4つです。
BEST3.某スポーツジムの皇居周辺マラソン大会の教護室
(★★★☆☆3.0)
長所 | 皇居周辺のすがすがしい中で仕事ができる |
短所 | 1人だけナース服を着ているのが、なんとなく気恥ずかしい |
マラソン参加者は自分のペースで皇居の周りをぐるぐる走ります。最大で5周まで。看護師はランナーが体調不良になった時に対応します。看護するだけだったら「動きやすい服装」でもいいと思うんです。でも、そうじゃない。
なぜ?
私は考えました。看護師がいることはみんなに安心感を与える。もしくは、ジムの会社が看護師をスタンバイさせていることをアピールしたい……おそらく、両方でしょう。ということで、ランニングウェアでストレッチする人々の中、私は1人ナース服で待機しました。
見てください。…ひとりぼっちです。
そうこうするうちにマラソンが始まります。体調不良者がでないうちは特にやることはありません。周りの様子を見ていると、スタッフの1人に声をかけられました。
「ナースさん、もうすぐ1番の人がくるからこれ持って!」
「は、はい」
渡されたのは、赤い布のゴールテープ。
「ランナーがゴールしたら、手離してください。」
「わかりました」
私は1番のランナーのお腹にゴールテープが触れた時、手を離しました。そして、拍手。…その時です。
「ナースさん、2番にゴールする人来るから、テープ拾ってきて持って!」
「はい?」
「そのテープ、使い回しするから」
それからは忙しかったです。ゴールする人がいる度にテープを持ち、離し、拾う。これを何十回と繰り返して終了。汗だくになりました。そして、結果的に体調不良者はゼロ。運動のイベントなので一人ぐらい体調の悪い方が出るかと思いきや、それもなく。
なぜ?
帰り道で気付きました。予定していた周数をやめて、少ない周数でゴールした人が何人かいたことを。…おそらく、その人達は自分の体調を相談しながら走っていて、今日はムリしないでおこう、と思ってリタイヤしたのでしょう。さすが皆さんご自分の力量を知っての対処です。
マラソン大会の救護室も、他のイベント以上に何もないことがほとんどだと思います。ただ、一人だけナース服で浮いてしまった感があり恥ずかしかったので、これは★3つです。
他にも、ツアーナースやコンサートの救護室、搬送の付き添いなど色々あり、実際仕事をした人から話を聞いたりもしたので、そのうちまた看護師の仕事について話したいと思います。
…それにしても、未来の私のダーリンは、いつ私を見つけてくれるのでしょうか???
やっぱり病院勤めの方が見つけやすいのかなぁ???