窓(サッシ)は重要なんです。
お家を1件あたりおおよそ20~30箇所の窓があります。
当然、大きさも形も色々です。
お家の外観デザインを決める要素としても窓は重要な役割を持っています。
窓で大きくデザインが変わります。
実際に設計するときに窓は非常に悩むところです。
もちろん、明り取りや風通しも考えて窓を決めています。
でも、もっとも重要な役割は断熱だと思います。
前回書いた記事で、断熱のお話を少しだけしました。
<寒いので「断熱」という言葉が気になる>
壁に入れる断熱はなんとなくわかってもらえたかと思います。
断熱は外気や内気の出入りを無くすことですが、実は一番大きく出入りしているのは、
窓なんです。出入りと言っても開け閉めのことではありません。
窓を閉めている状態での熱の出入りです。
なので、ガラスばかりにしてしまうと断熱性は落ちてしまいます。
日本は、断熱に関しては諸外国に比べ意識が低いと言われています。
特に、窓に関しては遅れていると・・・
暑さ78%(外気の暑さを入れる割合)
寒さ58%(室内で温めたものを出す割合)
これは、窓が原因の数字なんです。
だいぶ窓の重要性に気付いてきたと思います。
窓(サッシ)の種類ですが、大きく分けると
「アルミサッシ」 ほぼ国産メーカーです
「樹脂サッシ」 輸入が多かったようですが、最近は国産が増えました
「木製サッシ」 ほぼ輸入です(北欧・アメリカ)
↑木製サッシ(回転窓)←この説明はまたの機会に・・・
これらは、基本的に枠の種類のことです。
窓?の部分(ガラス)は、
単板ガラス
複層ガラス
現在の主流は複層ガラスです。
複層ガラスと言っても、2枚(ペアガラス)が多いですね。
最近は、トリプルガラス(3枚)も増えてきました。
国内メーカから5枚ガラスも販売されるようです。
当然、空気層が断熱に必要ということは、枚数が多いほど性能も高くなります。
お値段も高くなりますが・・・
単純にサッシの性能を比較すると一目瞭然ですが、
日本で一番使われているアルミサッシが性能面では最低となってしまいます。
樹脂と木製では、木製のほうが性能は高いです。
断熱を考えれば、樹脂か木製のペアガラス以上となるかと。
おすすめは、樹脂サッシでペアガラス。
これは、コストやメンテナンス、デザイン面を考えて。
理想は、トリプルガラスやそれ以上になるのですが・・・
ややこしいですが、上記以外にも複合サッシなるものあります。
外側がアルミ内側が樹脂や木製など・・・
樹脂をおすすめしましたが、条件によっては簡単に採用できない場合もあります。
そんなときに複合サッシ(国産も輸入もあります)が登場することもあります。
断熱や窓でQ値とかC値などが出てきますが、粗悪な家でなければ体感できるほどの差があるのかは疑問です。
何とどう比べたら良いのかわかりません・・・
大事な数字ですが、囚われすぎてはいけないような気がします。
車に例えると、燃費にこだわってプリウスを買う人、燃費が悪くてもアメ車を買う人もいるように。
家を建てるとき、とりあえず窓のこと思い出して下さい。
リフォームでも窓は重要です。
ちなみに取締役係長の家はアルミサッシで単板ガラスという賃貸に多い仕様です。
とても軽くて使いやすいです。
冬はいい感じで結露して一日中潤いたっぷりでカーテンも張り付いてます。
外の音がよく聞こえるので中にいるのに外にいるライブ感を味わえます。
あとは暑さ寒さがダイレクトに伝わり外気との一体感を楽しめます。
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そろそろ結露して潤いが出てきたころなので、ケルヒャーの窓クリーナで取らないと。